« 負けたら終わり!? | トップページ | 走れ、赤い彗星 »

身近な恐怖

 薄暗い、待合室。

男は、落ち着きなく目を泳がせながら辺りを見回し、

いらいらとした表情を見せる。

「どうして、こんな所へ来てしまったんだ。」

「どうして、こんな事になってしまったんだ。」

自分のとった行動にもイラつきながら、

大きなため息をついた。

しかし、もう時間がない。

やがて男は、全てをあきらめた顔をして、

右のほおに手を当てた。

待合室の奥に威圧感たっぷりのドアがあり、

そこから男を呼ぶ声がする。

ああ、とうとう来た・・・。

そして、こうつぶやくのだ。

「・・・・・いたい・・・・」

歯が、歯が、痛いんだよおおおおおおおお!!

何歳になっても、なんなんだ、この恐怖!

見知らぬ人の前で、無抵抗に横になり、

口を大きくあけて、無条件降伏・・・。

ああ、次の予約は25日か・・・・。

|

« 負けたら終わり!? | トップページ | 走れ、赤い彗星 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
確かに、例え痛くない治療の日でも、治療用のイスに座ってる間、冷や汗かいてしまいます。
ついつい悪化するまで行かないんですよね。
いくつになっても慣れるもんじゃないですね。
暫くは通院日、憂鬱でしょうが、頑張ってください。

投稿: さざまる | 2006年9月23日 (土) 01時15分

うちの娘。
パパに羽交い絞めにされて椅子に座らされるんだって。
無条件降伏なんて、大人のアカシかな~( ´艸`)

投稿: なつ | 2006年9月25日 (月) 13時30分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/96547/3543449

この記事へのトラックバック一覧です: 身近な恐怖:

« 負けたら終わり!? | トップページ | 走れ、赤い彗星 »